導入実証(PoC)事例
カスタマーサポート一次受付 AI

Nextorage カスタマーサポートにおける
FAQ対応のAI化を検証

Nextorageでは、製品に関するお問い合わせ対応の効率化を目的に、PhisonのオンプレミスAIソリューション「aiDAPTIV+(アイダプティブプラス)」を活用したFAQ自動応答システムの実証を行いました。

お客様からの「カードが認識されない」「転送速度が遅い」などのよくある質問(FAQ)をAIに学習させ、社内のカスタマーサポート担当者が行う一次対応をAIが自動で担えるかを検証。

結果として、約160件の実際の問い合わせデータと社内Web情報を組み合わせた学習により、AIが正確で自然な応答を生成できる水準に到達。
サポート工数の削減と回答品質の均一化が期待できる成果を得ました。

1. 背景と課題

サポート業務では、よくある質問(FAQ)への対応が多く、それらにすべて対応するには多くの工数とノウハウが必要。
また、回答品質や対応者間のばらつきを均一化したいというニーズもあります。

2. 検証の目的

  • 初期問い合わせの自動応答化により、人的リソースを節約
  • 異なる問い合わせパターンにも柔軟に応答できるAI性能の確認
  • 少量データ(FAQ数百件)で、実用レベルの精度が出せるかを検証

3. 実施環境・構成

サーバ構成:CPU Xeon Gold/512GB DRAM
GPU:RTX 5000 Ada ×2(VRAM 64GB)
ストレージ:aiDAPTIV Cache SSD ×2
OS:Ubuntu 22.04
ミドルウェア:aiDAPTIV+ 専用モジュール(キャッシュ機構・分割処理機構含む)

4. モデル・データ準備

ベースモデル:LLaMA 系等
学習データ:社内FAQ・過去問合せデータ 160件
補助データ:Web情報取得による補足情報

5. 検証手法

学習前後のモデルに同一質問を投げ、回答を比較
評価基準:正確性、一貫性、文脈把握力、自然さ
RAG(外部情報参照)機能を併用する条件も含めて比較

検証フロー

6. 結果・効果

正確性スコア:0.3 → 0.8(最大1.0)
文体・表現の自然さが向上
回答の文脈把握・質問意図応答性が改善
実用レベルに到達:一次受付 AI として運用可能な水準

学習前後の応答比較

【質問】購入したCFexpressカードが認識されなくな りました。不良品でしょうか?

想定した理想の応答
ご不便をおかけし申し訳ありません。 別のデバイスでお試しいただき、それ でも認識されない場合は保証対応を検 討いたします。

AI応答の学習前後の比較

学習前の応答学習後の応答
CFexpressカードが認識されなくなった場合、不良品である可能性はありますが、他の原因も考えられます。以下に、CFexpressカード が認識されなくなった場合の可能性のある原因を挙げます。1.不良品: CFexpressカードが不良品である可能性があります。購入した カードを返品または交換することを検討してください。2.接続不良: CFexpressカードが正しく接続されていない可能性があります。カー ドを再度接続してみてください。3.ドライバーの問題: CFexpressカードを使用するためのドライバーがインストールされていない可能性 があります。ドライバーをインストールしてみてください。4.ファームウェアの問題: CFexpressカードのファームウェアが古い可能性が あります。カードのメーカーから最新のファームウェアをダウンロードしてアップデートしてみてください。5.ハードウェアの問題: CFexpressカードを使用するためのハードウェアが不具合である可能性があります。カードを別のポートに接続してみてください。6.ソ フトウェアの問題: CFexpressカードを使用するソフトウェアが不具合である可能性があります。ソフトウェアを更新してみてください。こ れらの原因を確認するために、以下の手順を実行してみてください。1.CFexpressカードを別のポートに接続してみてください。 2.CFexpressカードを別のデバイスに接続してみてください。3.CFexpressカードのファームウェアをアップデートしてみてください。 4.CFexpressカードを使用するソフトウェアを更新してみてください。もし、上記の手順で問題が解決しない場合は、カードのメーカーに 問い合わせてください。カメラの電源を一度切り、カードを抜き差ししてください。問題が続く場合は、他の機器での動作確認をお試しください。

【質問】カードリーダーのUSB 3.0転送速度が遅 いと感じます。不良品でしょうか?

想定した理想の応答
弊社のCFexpressカードの最大読み出 し速度は、A2PROで1950MB/s、 B2PROで3950MB/sです。これらの速 度を十分に発揮するためにはUSB4.0 対応のカードリーダをお薦めします。詳 細は製品ページをご確認ください。

AI応答の学習前後の比較

学習前の応答学習後の応答
カードリーダーのUSB 3.0転送速度が遅いと感じる場合、不良品である可能性はありますが、他の要因も考えられます。以下に原因 と対策を示します。1.USB ポートの問題: USB ポートが不良または使用頻度が高すぎると、転送速度が遅くなることがあります。別の USB ポートを試してみましょう。2.カードリーダーのドライバーの問題: ドライバーが古いまたは不正な場合、転送速度が遅くなること があります。最新のドライバーをインストールしてみましょう。3.カードの問題: カードが不良または損傷している場合、転送速度が遅く なることがあります。カードを別のカードリーダーで試してみましょう。4.USB 3.0 ケーブルが不良: USB 3.0 ケーブルが不良または損 傷している場合、転送速度が遅くなることがあります。別のUSB 3.0 ケーブルを試してみましょう。5.システムの負荷: システムが他の アプリケーションやプロセスで負荷が高すぎると、転送速度が遅くなることがあります。システムをリブートしてみましょう。6.カードリー ダーの設定: カードリーダーの設定が不適切な場合、転送速度が遅くなることがあります。カードリーダーの設定を確認してみましょう 不良品である可能性がある場合は、カードリーダーのメーカーに連絡してみましょう。メーカーは不良品の場合、交換または返品の対 応をしてくれるはずです。カードリーダーのUSB 3.0転送速度が遅いと感じる場合、まずはUSBケーブルの接続確認をお願いします。別のUSBポートで の試行をお願いします。USB 3.0以上の高速ポートの使用を推奨します。

7. 課題と改善点

特殊な質問や記録のない問い合わせへの対応精度のばらつき
回答ログの継続的なフィードバックによる学習更新体制
推論応答速度・キャッシュヒット率の最適化

8. 今後の展開・適用可能領域

他サポートチャネルへの拡張(メール、フォーム)
他業務分野(営業支援、マニュアル生成、ナレッジ検索補助など)への展開
外部企業との共同PoC、スケーラブルな運用環境構築

あなたの課題を一緒に検証しませんか?

Nextorageでは、企業様の業務に即した PoC をご提案し、aiDAPTIV+ の導入可能性を共に検証いたします。

対象企業例

  • サポート業務、営業支援、資料生成、ナレッジ検索、異常検知など AI 活用を検討している企業
  • 機密性が高くクラウド対応が難しいデータを扱う企業
  • GPUコストを抑えて自社内でAIを運用したい企業

PoC支援内容例

  • データ整理/前処理支援
  • モデル学習構築・評価支援
  • 導入環境構築支援
  • 成果評価・報告書作成

まずはお気軽にご相談ください。
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